誰が見ても美しいと思える
プログラムの構築を
- ソフトウェアエンジニア
- 伊藤 由衣2020年入社 情報マネジメント科卒
Profile高校でプログラミングを学んだことをきっかけに、エンジニアに興味を持ち就職活動を行う。中でも、お客様との距離が近い東京電機産業の仕事内容に惹かれ、入社を決めた。
ご入社の経緯と、現在のお仕事を教えてください
高校時代は情報マネジメント科に所属し、通常の科目に加えプログラミングの勉強やシステム開発を行っていました。その中で、プログラミングに必要な論理的な考え方を教わる授業や、実際のアプリケーションの開発をおもしろいと感じたことが、この職種に興味を持った一番の理由です。また、当社のソフトウェアエンジニアは、机上でプログラムを構築するだけでなく、実際にお客様先に伺い、打ち合わせをさせていただくこともあります。そうした仕事内容や、説明会で感じたあたたかみのある社風がとても魅力的で、この会社で働きたいと思い入社に至りました。
入社後はエンジソフト部に配属され、プログラムの制作を行っています。具体的に携わっているのは、工場内の設備の運転の始動・停止の制御や、ポンプ内の水量や水の速度の数値検出など、工場内の設備を “監視”するためのプログラムです。例えば、工場排水をろ過してきれいな水として海に排出するには、排水を泥と水に分解する工程や、排出する前に水の成分が適正値であるかを確認する工程があります。それらの工程において、誰もがわかりやすく管理でき、数値を正確に検出できるようなシステムを目指して、プログラミングに励んでいます。
お仕事の中で心掛けていることを教えてください
実際の現場での動作を想像しながらシステムをつくる。これは、私が仕事に取り組む中で心掛けていることの一つです。少し前、とあるシステム装置の社内テストをしていた際、画面に「100」などの数値を入力すると、「10000」など何百倍もの数値となって出力されてしまうエラーを起こしてしまったことがありました。原因は、単位の設定ミスという初歩的なものだったためにすぐに解決できましたが、この数値は「タンクの水量の設定値」に関わるもので、「設定値の水量を超えると、警報を出す」役割を果たしていたんですね。もしも実際の工場でそのエラーが起きたならば、重大な事故につながってしまうだろう。そう考えた時、私たちの扱うシステムの重さを改めて実感したことを覚えています。
このような工場の中核を支えるシステムをつくる仕事柄、プレッシャーや怖さはもちろんあります。しかしながら、納入前は必ずテストを行うことで100%間違いのないシステムを納入していますし、何よりも、当社では最初から最後まで一人で進めることはありません。周りには、何でも相談できる先輩方がいらっしゃるだけでなく、日頃からのチームでの協力体制が整っています。だからこそ、どんな案件に対しても安心して打ち込むことができているのだと思いますね。
今後の目標を教えてください
ソフトウェアエンジニアとして今後目指していきたいのは、誰が見ても何が書かれているのか一目でわかるような、美しく正確なプログラムを構築できるようになることです。私たちの扱うソフトウェアの特徴の一つとして、数年ごとの更新で、都度ソフトウェアを書き換えることが挙げられます。その際、必ず以前のプログラムを確認しますし、参考にすることが多いんですね。そのため、わかりやすいプログラムであればあるほど将来のためにもなりますから、少しずつ経験を積みながら先輩方のように簡潔で正確なプログラムを構築できるようになりたいと考えています。
一方で、システムを制作する上で欠かせないのは、現場の運転員の方々の目線です。例えば、画面上でボタンが2つ並んでいた場合、処理を進めるためにどちらのボタンを押せばいいのか迷ってしまうものであれば、それは使いやすいシステムとは言えません。どの方が操作をしても、同じような処理をすることができる。そんなユーザビリティに配慮したシステムは、使いやすいだけでなく誤操作を防止し、それは工場全体の安全にもつながるはずです。これからも、利便性のよさと安全性の高さを意識しながら、運転員の方々に配慮したシステムを構築していけたらと思います。